’24-04-10 会長挨拶 北村 淳

 先週4月4日(木)に地区職業奉仕セミナーに行ってきました。「&の可能性」を追求する職業奉仕セミナーと題して、渋沢栄一の孫の孫である渋沢健さんをお招きしてのセミナーでした。内容を少し皆さんと共有したいと思います。全体で3部構成のセミナーでした。

 先ず最初に1月に日野RCにも卓話にお越しいただいた地区職業奉仕委員会の梅澤委員長より15分ほどオープニングセッションがありました。「&の可能性」ということで、&=と、ということについて考えてみました。皆さん学生時代は「部活と勉強」に励んでいたのではないかと思います。そして社会人になったら「仕事と家庭」ではないでしょうか。そしてロータリアンになると「職業と奉仕」ということになります。いづれも「〇〇と△△」andであって「〇〇か△△」orではありません。渋沢栄一さんも「論語と算盤」を著していました。ちなみに渋沢健さんはシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を経営されています。その「&の可能性」をいろいろと考えてみるというセミナーでした。職業奉仕委員会ですから、ロータリーの職業奉仕を次のようにまとめられていました。奉仕活動を通じて学んだ奉仕の心を職場に持ち帰り、各自が自身の業(職業)を通して世の中に貢献する。つまり、奉仕に学び、職業で奉仕する。なぜロータリーが奉仕活動を行なっているのか。奉仕活動と職業奉仕の関係性が良く分かりました。

 次に渋沢健さんの講演が30分程ありました。渋沢栄一さんが活躍されていた頃の話か始まり、現在の社会を取り巻く状況まで幅広くお話をされていました。その中で一番印象に残った話は、渋沢栄一の子孫ということで多くの株が相続されているかと思われておりますが一株も相続されていないとのことです。その代わり栄一さんは沢山の言葉を残してくれたとおっしゃっていました。相続税のかからない資産だそうです。「論語と算盤」の中にも多くの言葉が残されています。その中の言葉も紹介されていました。

 そして最後に「&の可能性」を追求するパネルディスカッションがありました。ここで広島出身の住岡健太さんが加わりました。住岡さんは社会起業家として「平和をつくる仕事をつくる」活動をされています。平和活動をボランティア活動ではなく持続可能な活動となるよう起業家精神を取り入れた活動を展開されているようです。昔は平和を金儲けの手段とするのはけしからんという風潮があったということですが、最近は世の中で活動のインパクトということが言われており、活動ができるのはそんな社会状況と関係があるのかもしれません。

 ロータリーの地区の活動ではこのようなセミナーなどが開催されています。セミナーに参加することで新たな視野が広がると思いますので、お時間を見つけて是非参加してみることをおすすめします。