’24-04-16飛火野RC35周年記念例会祝辞

 東京飛火野ロータリークラブの創立35周年、誠におめでとうございます。貴クラブの現会長である結城様をはじめ、歴代の会長・幹事様、地区等の要職を担われてきた皆様、貴クラブを支えてきた会員および関係者の皆様に、敬意を表すると共にお祝いを申し上げます。

 私達東京日野ロータリークラブは、貴クラブ創立時にスポンサークラブとしてお手伝いをさせていただいて以来、日野市内にある2つのロータリークラブとして、お互いに助け合い、あるいは良い意味のライバル意識を持ちながら、ともに歩んでまいりました。合同例会、献血事業、プロバスクラブも含めた3クラブ合同ゴルフコンペなどを通じて、両クラブの新会員も、相手クラブのメンバーと面識を得て、親交を深めることができています。

 今年度は貴クラブとの合同例会が5回ありました。先ずは年度が始まってまもない8月9日のガバナー公式訪問、そして9月20日の曼珠沙華例会、10月10日には高幡不動尊駐車場にて献血例会を行いました。年が明けて3月26日には花見例会を行いました。これらは恒例の行事となっています。そして5月19日には3年前から始まったイオンモール多摩平の森前でのロータリー奉仕デー・フードドライブ事業を行います。このように年間を通じて両クラブの間で多くの交流の機会を持てています。

 次年度は貴クラブの水野功パストガバナーがRI理事を務められるということで12月にロータリー研究会の行事も行われます。遠いと思っていた国際ロータリーの存在がより身近なものに感じられる年になるのかもしれません。

 私達東京日野ロータリークラブは、貴クラブと、お互いに支え合い、地域の状況に即した創意工夫のアイディアを交換し合い、そして一緒に楽しみつつ、これまで紡がれてきた両クラブの歴史を、次の時代につないでいきたいと思っています。

 創立35周年、改めておめでとうございます。また、このような機会をいただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

’24-04-10 会長挨拶 北村 淳

 先週4月4日(木)に地区職業奉仕セミナーに行ってきました。「&の可能性」を追求する職業奉仕セミナーと題して、渋沢栄一の孫の孫である渋沢健さんをお招きしてのセミナーでした。内容を少し皆さんと共有したいと思います。全体で3部構成のセミナーでした。

 先ず最初に1月に日野RCにも卓話にお越しいただいた地区職業奉仕委員会の梅澤委員長より15分ほどオープニングセッションがありました。「&の可能性」ということで、&=と、ということについて考えてみました。皆さん学生時代は「部活と勉強」に励んでいたのではないかと思います。そして社会人になったら「仕事と家庭」ではないでしょうか。そしてロータリアンになると「職業と奉仕」ということになります。いづれも「〇〇と△△」andであって「〇〇か△△」orではありません。渋沢栄一さんも「論語と算盤」を著していました。ちなみに渋沢健さんはシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を経営されています。その「&の可能性」をいろいろと考えてみるというセミナーでした。職業奉仕委員会ですから、ロータリーの職業奉仕を次のようにまとめられていました。奉仕活動を通じて学んだ奉仕の心を職場に持ち帰り、各自が自身の業(職業)を通して世の中に貢献する。つまり、奉仕に学び、職業で奉仕する。なぜロータリーが奉仕活動を行なっているのか。奉仕活動と職業奉仕の関係性が良く分かりました。

 次に渋沢健さんの講演が30分程ありました。渋沢栄一さんが活躍されていた頃の話か始まり、現在の社会を取り巻く状況まで幅広くお話をされていました。その中で一番印象に残った話は、渋沢栄一の子孫ということで多くの株が相続されているかと思われておりますが一株も相続されていないとのことです。その代わり栄一さんは沢山の言葉を残してくれたとおっしゃっていました。相続税のかからない資産だそうです。「論語と算盤」の中にも多くの言葉が残されています。その中の言葉も紹介されていました。

 そして最後に「&の可能性」を追求するパネルディスカッションがありました。ここで広島出身の住岡健太さんが加わりました。住岡さんは社会起業家として「平和をつくる仕事をつくる」活動をされています。平和活動をボランティア活動ではなく持続可能な活動となるよう起業家精神を取り入れた活動を展開されているようです。昔は平和を金儲けの手段とするのはけしからんという風潮があったということですが、最近は世の中で活動のインパクトということが言われており、活動ができるのはそんな社会状況と関係があるのかもしれません。

 ロータリーの地区の活動ではこのようなセミナーなどが開催されています。セミナーに参加することで新たな視野が広がると思いますので、お時間を見つけて是非参加してみることをおすすめします。

’24-04-03 会長挨拶 北村淳

 いよいよ4月になり桜が咲き始めました。今週末頃には満開になり、お花見日和になるかと思います。また新学期も始まり新たな気持ちになった方も多いかと思います。4月はロータリーの特別月間の「環境月間」になります。活動計画書の記載が古いので修正をお願いします。「母子の健康月間」が7月になり、4月が「環境月間」になります。

 ロータリーの重点分野があり、今まで6つの重点分野だったものが2021年から7つ目の重点分野として「環境」が加わりました。重点分野はグローバル補助金によって実施される奉仕活動のカテゴリーとなります。そのほかのカテゴリーは、平和構築と紛争予防、疾病予防と治療、水と衛生、母子の健康、基本的教育と識字率向上、地域社会の経済発展です。それぞれの重点分野に特定のアイコンが決められています。アイコンのラベルと色も決められているので、視覚的にどの重点分野の活動かが分かるようになっています。

 ロータリーのホームページに「環境」に関するページがあります。”ロータリーは、天然資源の保全と保護を促進し、環境の持続可能性を高め、人と環境との調和を促す活動を支援します。”と書かれています。その中にある活動の事例をひとつご紹介します。

 「生息地を救う」ということで、減少している蝶オオカバマダラの生息地を取り戻すためにロータリー会員が活動しています。という記事がありました。オオカバマダラというオレンジ色の蝶が北米大陸に生息しています。この蝶はメキシコからカナダの間を移動しています。近年この蝶が生存するために必要な生息地が失われていることがニュースになり、多くの人が多くの人がオオカバマダラを助けようとしました。オオカバマダラの幼虫が食べる唯一の植物がミルクウィードで、この植物が減っているということです。そこで生息地の復元をするプロジェクトがロータリーで進んでいるという記事でした。ご興味のある方はご覧ください。

 日本にはアサギマダラという蝶がいます。この蝶も東南アジアから日本の間の長距離を移動している蝶です。アサギ色をした羽のきれいな蝶です。高尾山でも春から秋にかけて見ることができます。蝶は種類によってだいだい食べる花が決まっています。この蝶はフジバカマという植物の蜜を吸いに来ます。日野市でこの蝶を呼ぼうとフジバカマを植えている人がいます。ということを思い出しました。

 環境を整えれば、それに合ったものが寄ってくる。良い環境を整えれば、良い人たちが集まってくる。とも言えるかと思います。今日は環境月間に因んでのお話でした。

’24-03-26 会長挨拶北村淳

 今年も桜の季節となりました。7月から始まったロータリー年度も3/4が終わりました。あと1/4です。春の訪れとともに段々うきうきしてくる季節ですが、最後まで気を抜かずにお役目を全うしようと思っています。

 ということで残り3ヶ月ですが、日野クラブの活動計画はこの時期に奉仕活動が集中しております。先ず4月20日(土)には多摩川・浅川クリーン作戦があります。そして5月11日(土)12日(日)はひの新撰組まつりが開催されます。11日(土)に隊士コンテストが行われ、翌12日(日)にその選ばれた隊士が先頭に隊士パレードが行われます。今年度はこの隊士パレードを盛り上げるべく貸衣装代として地区補助金(DG)を使わせていただきました。その翌週の5月19日(日)にはイオンモール多摩平の森の前でロータリー奉仕デーとしてフードドライブを開催します。

 そして5月25日(土)~29日(水)ロータリー最大のイベント、国際大会がシンガポールで開催されます。先週八王子北RCの人に聞いたらクラブで17人が国際大会に参加するというので驚きました。まだ間に合いますのでシンガポールに行きたい方は是非。これが終わると6月は通常形式の4回例会があります。次年度に向けてスムースなバトンタッチをしてゆきたいと思っています。

 最後に、今日を含めて飛火野RCとの合同での例会が3月4月5月と3ヶ月連続してあります。今日が花見例会で、4月16日(火)には東京飛火野ロータリークラブ35周年記念例会が開催されます。5月には先ほどのイオンモール多摩平の森の前でのフードドライブとなります。飛火野RCと日野RC、同じ日野のクラブとして親睦を深め、「親睦」と「奉仕」を実践して日野市をより良い街にしてゆきましょう。

’24-03-13 会長挨拶北村淳

 今日は、3月と言えばということでお話ししたいと思います。

 3月10日(日)に米山奨学生終了式に行って参りました。地区の米山奨学生とカウンセラーが参加しての終了式でした。米山奨学生は年間を通して様々な催しがあります。毎月ロータリークラブの例会に参加することに加え、4月のオリエンテーションから始まり、日帰り旅行や懇親会などが多数企画されていて奨学生同士の交流も深められるプログラムとなっています。特に今年は8月につくば市で米山学友世界大会が開催されました。世界38の国と地域から1200人もの学友が集う規模の大会でした。次回は26年6月に台湾で開催される予定です。1年間のプログラムが終わり3月に終了式となります。修了式では奨学生同士で記念写真を撮っている姿が多数見受けられられました。3月から4月は別れと出会の季節でもあります。黄さんもそうですが、3月で学生生活が終了し、4月からは社会人として今までとは違う人たちや環境での生活がスタートします。新たな気持ちで新たな環境での生活を応援しています。クラブでは4月からはマレーシアからの米山奨学生が来ますので皆さんよろしくお願いします。カウンセラーは柴田さんと西山さんになります。

 3月11日(月)にPETSが開催されました。遠藤会長エレクトが出席されたことと思います。私も1年前にPETSを受けたことを思い出しました。ロータリーでは毎年1月に国際協議会が開催されRI会長のテーマが発表されます。My Rotaryから最新の情報が見れます。2月3月4月には地区ガバナーによる3大研修が開催されます。2月に「地区チーム研修セミナー」、3月に「PETS」、4月に「地区研修協議会」と続きます。クラブでは次年度理事会が3回開催され各委員会のメンバーが決まって来ました。今年度(2023-24年度)も7割ほどが終わりました。今は今年度やって来たことを見返して「継続と変化」を意識して会長エレクトを中心に次年度の活動計画を立てる時期となりました。

 3月26日(火)には飛火野RCとの合同花見例会があります。桜の開花と春の訪れを祝うと共に、次年度の計画づくりも進めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

’24-03-06 会長挨拶北村淳

 先週の26日と27日に地区大会が開催されました。第2750地区は毎年この時期にグランドプリンスホテル新高輪で開催されることが多いです。日野市から行くとなると少し遠いのでなかなか参加しづらいかと思いますが、ロータリーの地区のクラブ会員が一堂に集まり、地区活動の様子が知ることができる場なので、是非みなさん積極的に参加していていただきたいと思います。

 26日の地区大会の前に第2回会長・幹事会がありました。ここでは現在の地区活動状況の報告や案内がありましたので少し共有いたします。

 ロータリー財団からはポリオプラス・ソサエティ(PPS)とポールハリス・ソサエティ(PHS)の案内がありました。寄付のご案内です、名前だけ覚えておいてください。ロータリーカード推進委員会からロータリーカードの案内がありました。このカードは私は作っています。クラブでの支払いをこのカードを使うことによって利用金額の0.3%がポリオ根絶の活動資金に寄与されるものです。4月12日(金)にはポリオ根絶チャリティーコンサート&ポール・ハリス・ソサエティの集いが開催されます。

 シンガポールでの国際大会の案内がありました。現在ガバナーナイトに登録が260名に対して国際大会の登録が180名だそうです。登録が未だの人はお早めに。

 ロータリーファミリー支援委員会から3月30日(土)のクリエートホープデイの案内がありました。これはロータリーのプログラムを終了した学友たちが一堂に集まる会合です。

 ローターアクト地区代表から地区ローターアクト活動報告がありました。

 RI会長代理講話でRI理事の佐藤芳郎さんからローターアクトについてのお話がありました。元々ローターアクトクラブ(RAC)はロータリークラブ(RC)が提唱して設立されていたので、ロータリークラブを通してRIと繋がっていました。それが2019年からRACがRIと直接繋がるようになりました。RCとRACは今までは親子の関係であったものが兄弟の関係になったとも言われています。また親離れ、子離れをしなければとも言われています。相互協力と互いに刺激し合うことが求める姿のようです。こんな話をされていましたので、今第2750地区で最も関心の高い話題の一つになっています。今年度から地区独自の制度としてRCとRACのパートナーシップ制度ができました。

 地区大会のプログラムは、ロータリー平和フェローが語るウクライナへの想い、記念公演としてウクライナの民族楽器バンドゥーラの演奏、伊藤俊幸さんによる特別講演「世界平和とリーダーシップ」と平和を意識したプログラムとなっており、最後には懇親会で楽しいひと時を過ごしました。是非来年は多くの会員の皆様のご参加を期待しております。

’24-02-21 会長挨拶北村淳

 みなさん、こんばんは。今日はようこそロータリークラブにお越しくださいました。

 ロータリークラブは1905年にシカゴで誕生しました。当時20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目立つようになっていました。

 ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。

 それから約120年が経ちました。当時は「友情」と「ビジネス」で始まった会合ですが、今ではそれが発展して「親睦」と「奉仕」になっています。毎年1月は職業奉仕月間として、一人一人が自分の職業を通しての奉仕を考える機会となっています。またロータリーにはポリオプラス、ロータリー平和フェロー、青少年交換などの素晴らしいプログラムがあります。日野市内では、ひの新撰組まつり隊士コンテスト、多摩川・浅川クリーン作戦、イオンモール前でフードドライブ、などの奉仕事業を行なっています。

 ロータリークラブの活動を通して、新しい仲間と知り合い、日野の街をより良くしてゆくために、同じ志を持った仲間とともに活動の輪を広げてゆきたいと思っています。ロータリー入会は成長の機会とも言われています。先ほど「親睦」と「奉仕」と申しましたが、クラブでの活動を通して「人間的成長」と「職業的成長」ができる環境が整っています。この地域交流会をきっかけにぜひ一緒に活動できることを願っています。今日は1日よろしくお願いいたします。

’24-02-14 会長挨拶 北村淳

 2月は平和と紛争予防紛争解決月間です。近頃は世界で紛争が頻発しています。2022年2月からのロシアのウクライナ侵攻、2023年10月からはパレスチナとハマスの武力衝突、いまだに続いています。アジアでも中国と台湾、北朝鮮と韓国など紛争の気配があります。ロータリーの究極の目標は世界平和を目指しています。ちょうど私がロータリーに入会した年度、2012-13年度RI会長の田中作次さんは「奉仕を通じて平和を」というテーマを掲げておられました。先々週ロータリー財団のセミナーに出席しまして「ロータリー平和フェローシップ」について聞いて来たので皆さんと共有したいと思います。

 「ロータリー平和フェローシップ」というロータリー財団のプログラムがあります。ポールハリス没後50年を記念して構想され、2002年に始動しました。毎年最大130名の学生が、平和と開発に関する研究を行うため、全額支給のフェローシップ(奨学金)を受けることができます。フェローシップは、修士号取得プログラム(50名)と専門能力開発修了証取得プログラム(80名)があります。世界に7か所の平和センターがあります。修士号プログラムの期間は15~24か月で日本の国際基督教大学(ICU)もその一つとなっています。現在、1,700名を超える平和フェローシップ学友が、115カ国以上で、政府や非政府組織、教育、研究、警察、軍隊、平和構築に取り組む国際組織でリーダーとして活躍しています。

 ロータリーは経済平和研究所ともパートナーシップを結んでいます。ここでは積極的平和と消極的平和を考えています。「消極的平和」が通常、暴力がない状態と定義される一方、「積極的平和」は、より平和な社会をもたらす根本的な条件、すなわち優れたガバナンス、必要なサービスへのアクセス、健全なビジネス環境、人権の尊重などに着目しています。

 このような素晴らしいプログラムがあるにも関わらず、平和フェローになった日本人の数は38名、全体の3%です。この数をもっと増やしてゆきたいという願いがあります。国際基督教大学(ICU)の平和センターは東京、神奈川、埼玉、千葉の6地区のホストエリア体制で運営されています。現在のホストエリアコーディネータは飛火野RCの水野功さんがされていて、次が今ガバナーの宮崎陽市郎さんとなるそうです。意外と身近なところにロータリー平和センターがありますので、これを機会に関心を持っていただければと思います。

’24-02-07 会長挨拶 北村淳

 先週の2月3日は高幡不動尊の節分会の豆撒式に参加してきました。当日は雲ひとつない青空で、裃を着て、護摩修行を行い、豆を撒いて、清々しい気持ちで新しい年のスタートを感じられる一日でした。そして昨日は雪の積もっている中、御茶ノ水まで行きロータリー財団セミナーに参加してきました。2020年からロータリーの7つの重点分野に環境が加わったので、そのお話でした。1月に年が明けてから各団体の新年会などがありロータリー関係の行事がずっと続いている感じです。

 先月の1月は職業奉仕月間ということで、集中的に職業奉仕について考える機会が持てたのではないでしょうか。職業奉仕のひとつとして若い人に自分の職業の知識やスキルを伝えるというのがありました。そこで自分がどのようにして仕事を覚えていったのかを思い起こしてみました。私の場合は建築設計事務所に弟子入りしてそこで仕事をしながら実務を覚えていったという記憶があります。「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざを思い出しました。(寺の門前で遊んでいる小僧でも、いつも見聞きをしていれば、習わない経が読めるようになるように)繰り返し見聞きできる環境におけば、自然とその知識がつくようになるものであるということ。という意味です。そのような環境に身をおけばその環境に適応したものが自然と身についてゆくという事だと思います。

 ロータリーの例会もこれと似たような環境を提供しているのだなと感じました。毎回例会にて四つのテストを唱和して、ロータリー関連の話を聞き、ロータリーを実践している仲間と語りあう。こんな環境に身を置けば、門前の小僧のように自然とロータリーが身についてくるのかなと思いました。例会は毎回ロータリーに接して一人ひとりが高潔性と高い倫理基準で日々の業務をおこなうことを思い出させてくれる場だと思いました。今日も一日ロータリーを推進して行きましょう。

’24-01-31 会長挨拶 北村淳

 今月1月は職業奉仕月間でした。1月17日に地区職業奉仕委員長の卓話があり、1月24日に職業奉仕についてのグループディスカッションがありました。会員一人一人が職業奉仕について考えを巡らせたのではないかと思います。本日は最終回ですのでこれまでの気づきを発表していただいてさらに職業奉仕についての考えを深めていただけたらと思います。私も「私の考える職業奉仕」について考えさせていただきましたので発表させていただきます。

 私は建築士という職業分類で入会させていただいております。資格としては一級建築士を持っていて、住宅やビルの設計監理を主な業務として行っています。施主のどんな建築をつくりたいのかの要望を聞き、内容を整理して建築物を設計してゆきます。そこには施主の要望以外に敷地や近隣、予算や法規制などの問題が関わってきます。それらを全てクリアして設計図書をまとめます。建築物も日々技術が進化していますので、その時代にあった設計をしてゆく必要があります。そのためには日々研鑽を積みその時々の施主の要望に応えられるようにしています。

 建築士の資格を維持するには3年に1度の定期講習を受けなければなりません。丁度今年がその年で定期講習のテキストの中に建築士の職業倫理というページがあります。2005年に発覚した構造計算偽装事件の後、翌年建築士法が改正され第2条の2(職責)と第21条の4(信用失墜行為の禁止)という項目が追加されました。

 (職責)第2条の2 建築士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
 (信用失墜行為の禁止)第21条の4 建築士は、建築士の信用または品位を害するような行為をしてはならない。

 ロータリーでは既に高潔性と高い倫理基準で職業奉仕を行うことになっています。日本には「三方よし」の考え方があったので、高潔性と高い倫理基準は当たり前のことと思っていましたが、より良い社会にするために、ロータリーを通じてこの職業奉仕の考えを広め、社会で共有してゆかないとならないのだと思いました。